Harawata0001

埼玉屋
東京都北区東十条2-5-12、03-911-5843、16:00〜22:00(土〜20:00)、日祝休

 JR東十条駅南口を出て、左に5〜6分歩いていくと、右手に埼玉屋の赤提灯が見えてくる。ここまで来て座れないのはつらいのでおのずと足早になってしまうが、お店の10m前から走ったところで事情が変わる訳ではない。しかし、そうしたくなるくらい繁盛しているお店がこの埼玉屋なのだ。

 店内は、この手のお店には珍しいくらい小奇麗で、女性も全く問題なく入れる雰囲気になっている。カウンターと小上がりには、常連さん達が個々やグループで陣取ってはいるが、社長の仕切りが素晴らしいので、一見でも何も臆することなく座っていれば良いのである。
 まずはお兄さんから飲み物を聞かれるので、ビールや生レモンハイや生ホッピーやら、好きなものを注文すればよい。焼き物以外の煮込みやクレソンなどは、その時に頼んでも良い。そして、まずは焼き物が出るまでに驚いて欲しいのが(笑)、ここの飲み物なのである。ホワイトリカーは凍結するまで冷されており、シェイブアイス状態でグラスに注がれ、それに生レモンと炭酸、あるいはホッピーで割られる。すなわち、氷が入らない分、途中で薄まることがないのである。だから私は、ここでは生レモンハイを中心に飲むのを常としている。
 さて、最初の飲み物をちびちびやって、煮込みなんぞをつついていると、社長から「さぁ、何からいく?」と声が掛かる。これが「焼き物を注文していいぞ」というサインなのである。好きなものを頼むのと同時に、社長から「○○食べる?」と聞かれたものは、考えることなく「食べまぁす!」とか「お願いします!」と応えるにかぎる。残りあと数本というものや、今日のお薦めのものだからだ。
  そして、大概のものは塩で食べるのがよい。今まで、社長から「タレがいいね?」と言われたのは、アブラくらいだろうか。コブクロは味噌、ズイはニンニクバターがデフォルトなので、それ以外は塩でしか食べたことはないし、社長も塩を薦めてくれ、それらはまさに至高の味わいなのである。
 社長が「全部がそうなんだけど、上シロだけはうち以外の店じゃ絶対食べられないよ」というだけに、上シロは最初に注文しておかなければならない必須メニューだ。分厚いベーコンやステーキも一度は食べてもらいたい。目安は200gだ。(01.6.7)




1段目:生レモンハイ、レバー(塩)、ナンコツ(塩)
2段目:上シロ(塩)、アブラ(タレ)、ズイ(ニンニクバター)
3段目:カシラ(塩)、ベーコン200g、タン(塩)
4段目:コブクロ(味噌)、煮込み、クレソン