Harawata0009

三平
東京都大田区南六郷1-8-5、03-3732-1468、15:00〜21:00(土祝13:30〜19:00)、日月休

 京浜急行の蒲田を過ぎた処に雑色という駅がある。下町の商店街を進み、お店もなくなってきた頃に、昭和30年代に戻ってきたような木造の建物が見えてくる。壁の2面が引き戸の入口になっていて、中は焼き台とコの字のカウンター、そして奥が仕込みをする厨房になっている。路地側の引き戸の外には、オープンエアーのテーブルが出ていて、数人のお客はそこでワイワイ食べられるということらしい。
 まずは生ものを注文する。「ガツ生とレバー生ください」と言うと、「レバーは2本?」と聞きかえされた(^^; ガツは細かく切ってあるが、レバーは焼く前のモノにネギがのせられて出てくるのである。それだけ新鮮な素材ということなのだろう。これらにさっと醤油をかけて食べるのだが、素材の甘さが何ともいえずに旨い。入ってくる人が必ず生ものを真先に注文しているのも頷ける。
 焼き物も19:00を過ぎた頃には売り切れの品が出はじめる。ワッパってなんだったんだろう、アブラはどこよりも新鮮さがウリらしい、食べたかった・・・レバーも生が出る分、売り切れるのが早いようだ。という訳で、まずは残り少ないナンコツを食べる。このコリコリ感は塩に限るなぁ。と、しみじみ食べてる間にナンコツが売り切れた。危ない、危ない(^^; タンとカシラは弾力があって、噛み続ければ1本でビールを3ガロンは飲める。これも新鮮さのなせる技だろう。厨房から「レバーあと5本」との声があがったので、レバーと弾力のカシラをタレで注文する。肌寒い風が吹き始めてくる頃になると、これで熱々の燗酒を飲るのもなかなかである。
 ちょっと寄り道というには遠い場所だが、また来たいお店のひとつに入ることは間違いない。(01.11.5)


上段:ガツ生、レバー生
中段:ナンコツ(塩)、タン(塩)、カシラ(塩)
下段:カシラ(タレ)、レバー(タレ)
 2005年末に新装開店後初めて行ってみた。

 iiさん情報では「12/29・30はお汁が真っ赤な辛い煮込みを出す」とのことだったが、出てきたそれはごくごく普通の煮込みであった。でもいぃーーーんです。お椀で出てくるところや、大根のコロンコロンしたところなんかは、じぃえんとるまん@上大岡の煮込みと良く似ている。ただしシロの質は段違い平行棒である(殴)。って、当たり前だな(^^; 続いてガツ生とレバーちょい焼きを注文する。う〜む、久しぶりのガツ生が旨い!生焼けのレバーにこのサラッとした甘ダレがなんとも言えず旨い。

トリビー/煮込み

ガツ生/レバーちょい焼きタレ
 続いて2本目のビールで、わっぱ、なんなん、あぶらを食べる。三平のわっぱは一般的な膣ではなく、脂ののったナンコツ部分というのが初めて分かった。やっぱり早く来るもんですなぁ。なんなんというのは・・・分からない(^^; カシラでもなければガツとも違うような肉質だ。今度空いてるときに聞いてみよう。

わっぱ/なんなん・あぶら
 そうこうしているうちにiiさんの登場である。そもそもお初のお店以外では、滅多にデフォルトで注文することのないiiさんということで、今回はどんなモノを頼むのか楽しみだ。ということで、最初のヒネリはレバー素焼きちょい焼き生姜醤油(笑)。さっきのタレとはまた全然違うさっぱりした味わいで旨い。次なるヒネリのシロ・ネギ・ニンニクがけが出来上がってきた。iiさんは全てをささっと串から外し、ニンニクを絡めながらシロとネギを混ぜ合わせる。これはイカンです!ギガンデス!痛恨の一撃です!!

レバー素焼きちょい焼き生姜醤油/シロ・ネギ・ニンニクがけ(前)/シロ・ネギ・ニンニクがけ(後)
 店舗が新しくなっても、三平は味も雰囲気も何も変わっていなかった。変わらないことは如何に大変で如何に大切であるかが良く分かった1日であった。