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Harawata0017

秋田屋
東京都港区浜松町2-1-2、03-3432-0020、15:30〜21:00(土〜20:30)、日祝第3土休

 平日の夕方に浜松町を増上寺に向かって歩いて行くと、大門交差点の手前からサラリーマンの人だかりが否応なしに目に飛び込んでくる。角にあるお店を取り囲むように人が群がっているのである。ここが東京のもつ焼きで3本の指に入ると言われる、昭和4年創業の秋田屋だ。
 何度も言っているが、もつ焼きのお店は飲食店の中でもディープなゾーンに入るため、最初の一歩を踏み入れるのに勇気がいるのである。それぞれのお店で、一般常識とか社会通念といわれるモノ以外のシキタリがあるからだ。
 これはオリジナル系の二郎や、各地にある老舗ラーメン店にもありがちだが、並んでる人に聞けば大概わかるので、ラーメン屋さんの場合は心配して二の足を踏んだりするには至らない(笑)。
 さて、秋田屋はどうなのだろうか。店内には数席のカウンターと6人掛けのテーブルが7卓、そして外にはビールケースを2箱重ねて板を乗せた立ち飲みテーブルが6卓ぐらいある。しかし、サラリーマンの帰宅時間となる18:00前後からお店はいっぱいになり、立ち飲みテーブルの周りにも人だかりができているので、誰が飲んでいる人なのか誰が待ち客なのかが分からない(^^;
 お店の中を見ると、壮年と中年の男の人が2人と、おばあちゃんが2人くらい忙しく動いている。少し観察していると、男の2人は注文をとる以外に待ち客の仕切りもしているようなので人数を告げてみた。すると「こちらが待っている方ですから」と、無秩序の行列を示してくれ(笑)、その後ろ辺りで待てばよいのだなと理解できた。この声がけは結構大事で、客の仕切りをしている人に顔を覚えてもらうというのは、あとでスムーズに席に通してもらうための必須行為であるといえよう。
 結局、何人待ちなのかは大雑把にしか分からないが(^^; こういうお店は居酒屋の中でも回転が早いので、馬鹿話をしているうちに席につく事ができた。
 まずは大ジョッキーを注文しておき、あらためてメニューをじっくり眺めると、もつ焼きは串が9種類と名物というたたきがある。串は一人前2本で320円。たたきは軟骨部分が入ったツミレ。お一人様1本限りで220円だそうだ。煮込みは牛のモツ煮込みと、豆腐が入った煮込み豆腐、それに豚すじ煮込みというのがある。メニューを見て驚いたのは、その他にも氷頭なます、くさやなども置いてあるということだ。他の人が注文したらしいくさやの匂いにかなり心が動いたが、ここはハラワタで初志貫徹としよう(^^;
 まずは煮込みが出てくる。焼き物より早いのは当たり前だ(笑)。牛と豚の煮込みをそれぞれ食べ比べてみると、牛はシロが主体の一般的なモノだったが、豚すじ煮込みはなかなか他では味わえないような逸品だった。腸とすじでは、すじの方が旨みが濃い分有利だが、ナンコツの部分が入っているところが食感のアクセントになっていてとても良い。
 名物のたたきはというと、これもナンコツと一緒にたたかれた所謂つくねで、コリコリの食感と香辛料の入った肉の旨みが何ともいえない。ともすれば、魚肉ソーセージのような味を感じるのも、その世代の人間を惹きつけているのかもしれない(^^;
 さて、焼き物はどうだろう。ひとつひとつがでかいのは、宇ち多゛@立石と同じくらいだろう。一人前2本で大ジョッキが飲めてしまうくらいだ(笑)。でも総合的にいうと、埼玉屋は限りなく繊細で、宇ち多゛は限りなくバリエーションが広がるが、おそらく秋田屋のもつの場合は、てっぽーやレバーはタレであり、なんこつは塩といったお約束になっていると思われる。でも、これはそのバリエーションで旨ければ何の問題もない訳で、その証拠に、そこにいる人達は誰もがニコニコ顔で、誰もが赤ら顔で、誰もが声高に喋りながらガハハハッと笑っている。そう、誰もが幸せなのである。人を幸せにする食べ物を提供するお店は偉いのである。(02.10.11)

煮込み、豚すじ煮込み、たたき(肉団子)

なんこつ塩(気管)、ればータレ(肝臓)、てっぽータレ(直腸)

がつ塩(胃袋)、かしらタレ(頭内)、はつ・たんタレ(心臓・舌)

カシラ(アブラ)、子袋(子宮)