Harawata0064

鍋屋ポポロ 栄本店
愛知県名古屋市中区栄5-6-34エニカビル6F、052-243-1736、17:00〜24:00(日祝〜23:00)、無休

 名古屋の繁華街である栄の雑居ビルの中にもつ鍋を食べさせるお店があるという。その話を耳にした時、味噌文化の名古屋で出すもつ鍋とはどういうものかと想像してみたのだが、どてのような濃い八丁味噌にニラやキャベツを入れても旨そうじゃないし、頭から味噌がはなれず想像が広がらない(^^; その後ポポロという名前が分ったので色々調べてみると、どうやら博多風のもつ鍋を名古屋に広めたお店だということが判明した。冷静に考えれば当たり前だ(^^; しばらく食べる機会はないだろうと半分諦めていた頃、ひょんなことからポポロに行きましょうとのお誘いがあった。あんかけスパゲティーや小倉トーストを生んだ名古屋食文化が、果たして博多風もつ鍋をどのようにアレンヂするのだろうか・・・

 名古屋の営業担当者に連れられて行ったお店は、事前調査どおり雑居ビルの中にあり、暖簾がなければ何のお店か全く分からない味気なさだ(^^; 中に入るとテーブルはほとんど埋まっており、空いてるテーブルもお絞りと箸が置かれ、予約席であることがすぐ分かる。噂どおりに流行っているんですねぇ。
 メニューを見ると、一品料理もいくつかあるので、ハチノス、レバ刺し、水餃子を注文し、とりあえずビールで乾杯である。色々な系統のもつ屋さんに行って食べているが、中華系以外でハチノスが置いてあるのは珍しいのではないだろうか。茹でて下拵えされたハチノスが、黒胡椒の香るピリ辛の味付けで炒められていて、ビールのつまみによく合いますねぇ。レバ刺しはもちろん定番の胡麻塩で、水餃子は辛味の入った酢醤油で食べる。更にビールが進みますなぁ(^^;

ハチノス黒胡椒風味/レバ刺し/水餃子
 メニューの中で気になっていたのが塩ホルモン。博多で食べる丸腸を塩味だけで炒めたものを想像していたのだが、出てきたものはハツとキャベツと玉ねぎの炒め物だった(爆)。さて、メインのもつ鍋である。豚骨スープにシロと豆腐が入り、キャベツとニラが大量にのって出てきた。野菜がシナッとしたところで準備OKだ。韓国産の甘味のある唐辛子をかけてわしわしと食べると、動物系の出汁がまろやかで旨い。スープが醤油とか味噌というように、はっきり系統立てた味じゃないのが名古屋風アレンヂだろうか。シロの脂をほとんど落としきっているのも、食べやすくしたアレンヂなのだろう。女性でも2人前をペロッと食べてしまうというのも理解できる味わいだった。(04.10.5)

塩ホルモン/もつ鍋3人前/できあがり