Harawata0075

ふか川
福岡県福岡市中央区春吉3-23-22、092-771-3584、17:00〜22:00(土16:00〜21:00)、日祝休

 博多の国体道路の南側に位置する春吉2丁目から3丁目界隈には、中州や天神の喧騒とは裏腹に、しっとりとした空間が存在する落ち着いたエリアがある。みすみと同様にこのふか川も、看板や暖簾がなければ普通の住宅にしか見えないだろう。

 引き戸の入り口を開けるといきなり厨房があり、奥の畳の座敷に通される。もつ鍋専門店といっても、博多定番の酢もつ、牛すじのどて焼き、牛レバ刺し、それにキムチやキュウリ、トマト、冷奴などのメニューもあり、もつ鍋がでてくるまでに色々とつまむこともできるようだ。
 接客担当のおばちゃんから「鍋は2人前でいいですね」と聞かれたので、それに加えて牛すじどて焼きとキムチを注文した。壁に貼られたメニューをよくよく眺めると、「鍋は3人前からお願いします」と書かれているので、2人前というのはおばちゃんの配慮だろう。牛すじどて焼きはこんにゃくと牛すじが醤油で甘辛く煮込まれており、ゼラチン質がトロトロでこんにゃくよりも柔らかいくらいだ。キムチも韓国直輸入ということで、白菜の歯応え良く、オキアミの味がふわっと口に広がってくる。両方とも1人で食べるにはめちゃくちゃ量が多く、これでご飯があれば「晩飯一丁あがり」ってな感じである。

牛すじどて焼き/キムチ
 全部食べきれないうちに、もつ鍋が登場した。ニンニクと唐辛子は別皿で出され、好きな量を入れられるようになっている。勿論ニンニク全部と唐辛子を3/4程投入する。入ってるもつは、丸腸、センマイ、フエ、カシラと、本場博多らしく種類が豊富だ。醤油ベースのスープは、結構濃い口の味付けになっており、ビールや焼酎がよく進む。これがオーソドックスな博多のもつ鍋なんでしょうね。あっというまに2人前をぺろっと食べてしまった。(05.2.14)

もつ鍋(前・後)