Harawata0076

ふらり五反田店
東京都品川区西五反田1-5-1-B1、03-3779-2540、11:30〜13:30/17:00〜23:00、日休

 潟iカタツが経営するチェーン店で、都内に10店舗以上が展開しているらしい。五反田店はJR五反田駅西口から一歩路地裏に入った、駅から1分という好立地にある。お店の入り口にある看板には「やきとん・ちゃんぷるー・島酒」とあり、やきとんに加えて簡単な琉球料理も食べられることがわかる。

 それらしき入り口から地下に降りていくと、お店はいかにも大衆居酒屋チェーンっぽく、やっぱりなぁという感は否めない(笑)。しかし、メニューを見れば「おっ、なかなか良いかもしれないぞ」という期待感がわいてくるのである。やきとんはタン、レバー、シロ、ハツ、カシラ、バラネギ、黒豚ネギ塩と押さえどころは押さえてあるし、朝〆極上豚を使っているというだけあって、ハツ、ガツ、タン、レバの各種刺身は平日限定だという。しかも、各種焼酎・泡盛の中にホッピーも置いてあり、ナカミのお変わりもアリだということだ。
 まずはもつ系を注文してみる。もつ煮込みはシロを白味噌で煮込んだもので、薄い味付けが居酒屋チェーンとは思えない上品さを醸している。これが白ネギと良く合っていて旨いじゃないですか。串物もチェーン店でよくあるボーボー焼いたものではなく、外はカリッとして中は肉汁が残るようなきちんとした焼き方だ。レバ刺しはエッジの効いた新鮮なレバーをごま塩かニンニク醤油の好きな方で食べることができる。これが朝〆の甘さなんでしょうねぇ(笑)。

もつ煮込み/レバー・シロ・カシラ/レバ刺し
 勿論、沖縄の方も試しておきたい。島らっきょうはエシャロット風に茎の部分までついたものが定番の醤油と鰹節がかけられて出てくる。なるほど、こういう食べ方もいい感じだ。軟骨ソーキの炭火焼は、一度茹でられたショートリブが炭焼きにされて出てくるのだが、これは私のツボにドンピシャだった。軟骨の食感と肉の香ばしさとジューシーさが、良い感じで口の中で跳ね回るのである(笑)。

ホッピー/島らっきょう/軟骨ソーキの炭火焼
 最近はチェーンの居酒屋でも、このようなメニューの特化をする時代、というよりもしなければならない時代になったようだが、もつ系にベクトルを向けてこれだけのレベルを出せるというのは、嬉しさを超えて驚きといえるだろう。(05.2.23)