Harawata0104

三平本店
東京都葛飾区鎌倉3-58-5、03-3658-2288、17:00〜翌2:00、木休

 葛飾区にも鎌倉という場所があるらしく、最寄り駅は京成小岩だということを聞いた。大学に入学してから1年半、北鎌倉から東京湾の反対側に通っていたが、京成小岩には全く縁がなく、鎌倉の存在も今の今まで知らずにいた。その葛飾区の鎌倉に美味しいモツを出すお店があると聞き、当ホームページの300,000アクセス記念として連れて行っていただけることになった。仕切りは居酒屋界の名幹事であり、学生証番号の年次が17も違う珍念こと祝君がかって出てくれたので、全てをお任せすることにした。
#居酒屋界ではダブルハンドルを持つ人はざらであり、トリプルハンドルやフォースハンドルなんて方も・・・(^^;
 京成小岩駅に生まれて初めて降りると、約束どおり後輩が待っていてくれた。くねくねと道を進みながら柴又街道に出ると、はたして風情のあるお店が現われた。提灯には「ふぐ」の文字、看板には「高い店」の高の字がひっくり返っており、お土産焼き物の受け渡し小窓があるので、かろうじてもつ焼きもあることが分かる(笑)。

 この日の面子は6名、話がバラけずに飲める丁度良い人数だ。2階の座敷に陣取り、注文は祝君に全てお任せである。そして、他のメンバーは出てきたものを愛でながら馬鹿話をするという、まるで体育会系のOB会だ(^^; これだけの人数が揃い、しかも健啖家の集まりである。祝君が飲む暇がない注文ペースとなることもしばしばで、インターフォンでハイボールのお替りコールをし、それを持ってきたと同時につまみを頼みまくるという荒技まで駆使している(笑)。お陰でモツ系だけでなく、色々な種類のつまみを食べることができた。
 まずは、モツ系である。レバ刺し、ガツ刺しは酸味の加わった醤油ダレがかけられ、薬味として芥子、ニンニク、豆板醤が添えられている。芥子や豆板醤の取り合わせは珍しいですねぇ。ガツ刺しにはオニオンスライスがのっており、薬味と一緒にグニュグニュとかき混ぜて食べるのが定番のようだ。どちらも実に新鮮で旨い。新鮮さがこのお店のウリといっても過言ではないだろう。ただ、人数が多いから仕方がないかもしれないが、焼き物に関してはそれがイマイチ生かされていないのが残念だった。レバ塩は良かったが、タレ焼きはごく普通の焼きトンに思えてしまう。珍しいところでは、ナンコツから揚げが面白い。ナンコツは普通に塩で焼くのも良いが、揚げ物にすると更にカリカリ感が増して旨いのだ。

レバ刺し/ツル/カシラ

レバー/ナンコツ揚げ/ガツ刺し
 これらのつまみで飲むのは勿論ハイボールである。この下町の定番である琥珀色したハイボールは、新鮮なモツに実に良く合うし、チーズオムレツやタコ玉というたこ焼きのフライにもバッチリなのである。

ハイボール/チーズオムレツ/タコ玉
 こちらのお店が居酒屋さんとしてもハイレベルなのは、煮物や刺身等を注文してみれば一目瞭然である。このあめ色に煮込まれた肉や魚を一口食べると、「ご飯くださーい」と思わず叫んでしまいそうだ(笑)。刺身も大振りの切り身で、口いっぱいに頬張って食べるのはこれまたご飯のおかずである。

あら煮/肉豆腐/肉じゃが

カワハギ刺し/マクロ刺し/〆鯖

秋刀魚刺し
 更に、街の中華屋さんで食べるような料理も旨い。揚げワンタン野菜あんかけは、揚げワンタンを揚げたそばに替えれば、かなりレベルの高いかた焼きそばになってしまうだろう。

餃子/ゲソ揚げ/揚げワンタン野菜あんかけ
 こういうお店が近所にあれば、帰りに立ち寄るだけではなく、月に一度は家族で食べに来たいお店だ(笑)。(05.11.4)