Harawata0106

とん串 だんだん
東京都港区新橋4-24-7、03−3438−3717、17:30〜24:00、土日祝休

 新橋烏森口から西口商店街に一歩足を踏み入れると、そこは一気にディープなオヤジエリアになる。ありとあらゆるお店がひしめく界隈ゆえに、200m程の通りを一度も目移りしないで歩くのは、幼児を連れてデパートのおもちゃ売り場を通り過ぎるのと同じくらい難しい(笑)。そこをグッとこらえて進んで行くと、いきなり飲み屋がなくなるブロックとなるが、1軒だけ看板に灯が燈るお店が現われる。そこがとん串だんだんである。看板がなければバーのような店構えだが、中に入ると右手が焼き台のある厨房で、それを囲むカウンターと2人掛けのテーブルが8卓くらいあり、小ぢんまりとして隅まで目が届くというような造りになっている。

 メニューを見ると迷うほどの品揃えで、5人で来たのを良いことに色々と注文してみる。まずはお通しの江戸菜が出てきた。これは江戸川区で小松菜を改良した野菜だそうで、そのままの葉っぱは宮古島の雪塩のようなサラサラの塩を付けて食べ、あとは野沢菜のような塩漬けで出される。これは自分の家でも食べたい一品ですねぇ〜。モツを食べる前にお通しで感動してしまった(^^;
 生ものは牛レバ刺しとガツ刺しを選んだ。レバーのタレはニンニクまたは生姜醤油か胡麻油塩かを聞かれる。当然、胡麻塩でしょう〜。綺麗な色をしたレバーに、パウダーの塩と胡麻油を付けて食べる・・・これはなかなかですぞ。ガツ刺しはデフォルトの辛タレで食べる・・・これはガツが大振りすぎて食べ難い(^^; せっかくの新鮮なガツなんだから、細切りにして胡麻油をかけるか、酢もつ風にして食べたいところだ。煮込みは肉厚のシロが口当たりの柔らかい味噌で煮込まれている。ネギと唐辛子を合わせて食べるとネギが勝つくらい優しい味だ。そうそう、サラダもいっておきませんとね(^^;

お通し(江戸菜)/牛レバー刺し/ガツ刺し

煮込み/豆腐サラダ/トマト
 次は焼き物である。最初にナンコツとカシラ塩が出てきた。ここの焼き物は串が普通より1.5倍以上あり、モツもコロコロとしているので、非常にスリムに見える(笑)。そのせいもあるのか、ジューシーな肉質でありながら、物足りないような気がしてならない。テッポウとシロはタレで注文した。テッポウは期待通りにふくよかな味わいで旨い。が、シロは脂が落とされているので、焼きが入るとかさかさの食感になっている。これはネギホルモンも然りで、素焼きのシロにネギがのり、醤油をかけて食べるのだが、もっとしっとり感を出した方が旨いはずだ。ツクネはナンコツのミンチで、タレで食べるよう薦められてそのとおり旨かったが、これは塩で食べてもきっと満足するだろう。
 その他、ニンニクバター、ササミチーズフライ、塩焼きそばと食べ進んだが、〆の塩焼きそばが絶品だった。干し海老の香ばしさがあっさりした塩焼きそばとバッチリ合い、胃の中がテトリス状態になってするっと入ってしまったという事実。1店で完結できる良いお店だ(笑)。(05.12.1)

ナンコツ・カシラ/テッポウ/シロ

ネギホルモン/つくね/ニンニクバター

ササミチーズフライ/塩焼きそば