Harawata0111

ビストロ ホルモン
福岡県福岡市中央区渡辺通り5-1-26、092-714-3533、18:00〜翌2:00(土日〜24:00)、火休

 福岡地下鉄七隈線がてきて何が便利になったかといえば、特に何もないというのが博多っ子の大半を占める回答ではないだろうか(笑)。勿論、沿線の人達にとってその利益は大きいはずだが、私は混雑しているのを未だかつて見たことがない(^^; その始発駅である天神南駅も繁華街からちょっと外れた場所にあり、地上に上がっても天神から中州に通じる国体道路が走っているだけに見えるのだが・・・
 渡辺通り5丁目と春吉3丁目から始まる南側の一帯は、実はこぢんまりとしたモツの名店が多いことを知った。みすみ然り、ふか川然りである。ある時その界隈を歩いていると、煌煌と照らされたホルモンの文字の上に、ビストロと書かれた看板を発見した。外に出ている黒板メニューを見ると、おフランスというよりもイタリアンなものが多い。どうです?気になるでしょう?(笑)

 お店はメニューのとおりイタリアンな雰囲気なのだが、私の琴線をビンビンと弾いてくるようなメニューばかりで、ひとりでは4回くらい来なければ全部を食べきれないだろう。初めて入った日は腹と相談をして、豚足のぱりぱり焼とミノのぺペロンチーノを注文した。豚足に小麦粉をまぶしてフライパンでぱりぱりに焼かれ、バルサミコをさっと掛けれて出てきたそれは、まさにビールのお供だ。ミノのぺペロンチーノも、ニンニクと鷹の爪が程よく混ざり、アルデンテな博多風細麺に絡んで旨い。ミノもコリコリだ。これは、もう一度しっかりと食べに来なければと誓うのであった。

豚足のぱりぱり焼/ミノのぺペロンチーノ
 それから3ヵ月後に3人で来たのをいいことに、ホルモンの盛合わせなんぞを注文する。イタリアンなホルモン屋さんなのに、焼き物は七輪なんですね(笑)。タレは醤油と塩の2種類あり、シマチョウは甘辛い下味がつけられていて、ワンパターンじゃないところがいぃーですねぇ。

ホルモン盛合わせ/炭焼き/2種類のタレ

シマチョウ
 そして、一品料理を食べに再再訪。黒板メニューのナンコツステーキとフロアのオネーさんが推薦するミノのオリーブ焼きを注文する。ここは瓶ビールを注文すると、ハートランドが出てくるのが素晴らしいですねぇ。しかも、550円(笑)。でもちょっと冷えが足りないんでないかい(^^; ぐびぐびと喉を潤しているうちに、ナンコツステーキが出てきた。豚の背骨のナンコツがソテーされ、バルサミコのソースがかけられている。こりゃいぃわ。下味の付け方が良く、ナンコツの食感も良い。これは癖になりそうだ。

ハートランド/ナンコツステーキ
 続いてミノのオリーブ焼きの登場である。熱々にされた石焼皿でオリーブオイルが沸騰しており、その中で鷹の爪とニンニクスライスとミノが踊っているのだ。マスターに「パンはオリーブオイルを付けて食べてください」と言われ、まずはそれから食べてみる。熱っ!!指をオリーブに付けてしまった(^^; なるほどぉ、オリーブがサラッとしているので食べやすいですねぇ。塩をしているだけのミノもコリコリして旨い。これまたビールがすすみますなぁ。ハートランドお替り!(笑)。お目当ての赤センマイのトマトソースパスタがなかったので、ここはこれで終了にしておこう。

ミノのオリーブ焼き
 こういうお店ができるということは、博多が如何に良いホルモンを仕入れやすい土地であるかが分かる。女性客が多いのも、ホルモンの市民権が得られている証拠であろう。(06.1.22)