Harawata0130

炭火串焼 うえ野
福岡県久留米市東櫛原町1011-1、0942-34-8404、17:30〜0:00、月休

 久留米といえば、ラーメニストにとっては、豚骨ラーメンの発祥の地というイメージが強い。あとは松田聖子にチェッカーズである(^^; 西鉄の特急に乗ると、久留米駅に到着する時のアナウンスには、赤いスイトピーか涙のリクエストが流れるのだ(笑)。しかし、聞くところに寄れば、久留米は市内に200軒以上の串焼きのお店があり、人口一万人あたりの店舗数はトップクラスなのだそうだ。ということで、初めての久留米宿泊で選んだお店はうえ野というお店だ。まだ日の落ちきっていない時間だったが、入り口には商い中の札が下がり、暖簾から灯がこぼれていたので、ホッとして中に入った。

 まさに開店直後だったらしく、本日の口開けの客となり、焼き台前のカウンターにどっかと腰をすえた。トリビーを注文してひと口飲み、ご主人に「久留米の串焼きを食べるのを楽しみにして来ました」と伝えて、センポコ、ダルム、ヘルツ、豚足等の、首都圏ではなかなか食べられないものを選ぶ。すると、ご主人から「牛タンも食べてみてください」と言われたのでそれも追加した。「今でも牛タンを仕入れられるんですか」と聞くと、「オーストラリアやニュージーランドのですけどね。でも、うちで寝かせてから出しているので、柔らかくて美味しいと思いますよ」ということだ。
 炭火で丁寧に焼かれる串焼きは全て塩で味付けられている。定番のキャベツが添えられ、5本の串が出来上がってきた。まずはその牛タンからいただいてみる。おぉっ、ホントに柔らかいですねぇ〜。シンプルに塩で味付けしているので、ごまかしのきかないきっちりとした熟成具合がよく分かる。「これを230円で出して採算が合うんですか?」と聞いたら、「儲けはありませんが、久留米で牛タンを置かないわけにはいかないんですよねぇ(笑)」とのことだ。素晴らしい!そして圧巻はダルム。所謂テッポウの部分だが、これが外の香ばしさと中のクニュクニュが渾然一体となって旨杉晋作なのだ。こりゃ旨いわぁ〜。ブ○ジストンの常連さんが転勤した時、しばらくして転勤先から「ダルムを一万円分送って」と注文して来たそうだ。二人で100本食べた常連さんもいたという(猛爆)。100本には及ばないが、私も2本追加したしましたがな(^^;

トリビー/串焼き/牛タン

ダルム/センポコ/ヘルツ
 そして、牛すじ煮込みも気になるところだが、馬力納豆というメニューが目に入ったので、それを注文したみることにした。ほぼ想像した通り、擂った山芋と桜肉のタタキに卵の黄身と刻み海苔とネギがのったものが出てきた。「これは常連さんに頼まれて作ったのがメニューになったんです。ぐちゃぐちゃとかき混ぜて食べてください」とのこと。醤油をちょっとたらし、言われたとおりにして食べてみると、文字通り精のつきそうなおつまみになった(笑)。それにしても、2〜3人のつまみになるくらいの量だ(^^;

馬力納豆/混ぜたところ
 その日はラーメンを昼昼したこともあり、あっという間に原一平君になってしまったので、ここでお勘定にした。これで2490円。いぃーーーんでしょうか?いゃぁ、ごちそうさまでした。こりゃ、これから久留米にも泊まらないといかんなぁ(^^; (07.1.23)