Harawata0165

あらた
大阪府大阪市淀川区西中島4-2-8、06-6304-5250 、18:00〜22:00、日祝休

 西中島南方というと、東京からの出張サラリーマンが、次の日の早い新幹線に乗るために泊まるエリアである。というのも、新大阪の周りは飲んだり食べたりするお店がほとんどなく、十三まで行くには乗り換えが面倒だ。かといって大阪駅周辺はホテルの値段が高い。という訳で、引き算していった結果が西中島南方になるのだ。そんな引き算のエリアなのに、こういうお店があると知った時は驚愕であり、そして満を持して向かったのがこのあらたであった。

 まずはシャッターである。西中島南方で地下鉄を降り、うろうろとお店を探すと、すでに5人待ちの行列が見えた。時計を見ると17:40。大阪で開店前に行列ができるお店って、かなり珍しいのではないだろうか?開店時間になると行列は15人になり、1クールのキャパを超えて、最後尾の人達は待つことになったという事実(^^; 
 奥さんがお客さんに「初めてですか?」と確認し、初食の人にはお任せを勧めている。私は一人なので、なるべく生ものを食べたいと思い、リストアップしたメニューのメモを渡すと、「生ものばかりだね」と大将にひとこと言われてしまった。でも、それを否定された訳ではないので、平然とした顔で「お願いします」と言って通してもらった。
 まずはトリビーが渡され、すぐに和風煮込みが配られた。ネギが小鉢で提供され、好きなだけ入れられるシステムは、西の文化で最も見習うべきところだと思う。こうされると気持ちが大きくなりますよね(笑)。で、白味噌で煮込まれた牛のシロを口に入れると・・・むっちゃ旨い!!こりゃぁイカンでしょう〜。関西の青ネキガ良く合うわ〜。すぐに生レバーが出てきて、濃い目の醤油と芥子で食べる。いっ・・・・ゃぁ〜、これもイカンでしょう〜。レバーが甘い!!てろんとした食感とコクのある味わいは、ビールのお供というよりも、レバ刺しが黄門様でビールは助さん角さんだ。

トリビー/和風煮込み(ネギかけ)/生レバー
 ビールからハイボールに替えると、おそらく20度の甲類焼酎を9割5分入れたグラスに、ウィルキンソンのジンジャーエールを5分入れた、なにやらデンジャラスな飲み物が出された(^^; おぉっ、でも口当たりはいいじゃん(^^; くぴくぴ飲んでいると、奥さんから「日本酒と同じくらいの度数だから、気をつけてね」とコーションがかかる。これが回ってくるまでには帰りまんがな(^^; 次に出てきたのは、待望のチレの刺身だ。ユッケ風に鶉の黄身がのり、醤油、胡麻油、塩で味が調えられている。かき混ぜてネギを足して食べると・・・イカンでしょう〜!これは脾臓だけにレバーより濃厚だ。感動のあまり奥さんに「いゃぁ、初めてチレの刺身を食べたけど、旨いですねぇ〜」と言うと、「レバーより足が速いから鮮度が命なの」だそうだ。いゃぁこれだけで、シャッターシタ甲斐があったというものだ。ミノの湯引きも新鮮で旨!!隣のねーちゃんが、「えぇっと、ミノは二番目の胃だったわよね、確か」と言いながら食べているのを聞いても、あえて訂正もせずにレモン醤油で堪能する(^^;

ハイボール/チレ刺身/ミノ湯引き
 続いてコールタンと心・タンの串焼きだ。この辺になると、他のお店でも食べられるメニューになるが、レベルはかなり高く、何度食べてもリピートしてしまうに違いない。そして、私が滅多に食べない心の湯引きに至っては、牛の特性というか、全く癖のない味わいにやられてしまった。4杯目のハイボールをお替りしたところで、もう一度和風煮込みが食べたくて、お替りをお願いした。いやはや、参りました。流石はホルモンの聖地大阪、まだまだこういうお店が隠れているのですね。来られてよかった〜。(09.5.15)

コールタン/心・タン串焼き

こころ湯引き/和風煮込み