Harawata0166

にわ鶏
大阪府大阪市淀川区西中島3-14-9、06-6886-6686 、17:00〜24:00、日祝休

 西中島南方は、東京からの出張サラリーマンが、引き算の結果泊まるエリアだということを、あらたの項で書いた。ある日、出張で西中島南方に泊まることになり、同行者に「ノーアイデアだからお店の選択は任せる」と伝えると、「西中島は3軒しか知りませんが・・・」と言って連れてこられたのがここ「にわ鶏」だった。

 個人店にしては小奇麗な造りで、サラリーマンの集団が大騒ぎしている中、2人客が2組カウンターで静かに飲んでいる。まずはトリビーで喉を潤すと、ココロとレバーの煮物のお通しが出てきた。おぉっ、これがなかなか旨いじゃないですか。こういうお店は「当たり」の確率が高いのだ。まずはキムチの盛合せと鶏刺の盛り合わせを注文する。キムチの盛合せは、白菜キムチ、チャンジャ、オイキムチの3点セットだ。チャンジャの胡麻油が絶妙の味付けで旨い。ちょっと時間をおいて出てきた鶏刺の盛り合わせは、ササミ、砂ずり、ココロ、ムネ、ムネ皮湯引き、レバーの6点盛りだ。種類も素晴らしいが、鮮度も味もかなりのレベルで恐れ入った。砂ずりを柚子胡椒で食べたら、マスターがへぇーという顔をしてみているので、「九州では砂ずりをこうやって食べますよ」と言ったら、またまたへぇーという顔をされてしまった(^^;

トリビー/お通し(ココロとレバーの煮物)

キムチ盛り合わせ

鶏刺盛り合わせ
 そして、次にメニューを見ていて気になったジューシーミンチカツを追加する。これは外はカリカリで中はまさにジューシー。まさか鶏肉じゃないよなと、マスターに聞いてみたら、やはり牛肉だった(^^; このお店の前に焼き肉店に勤めていて、そこで出していたミンチカツなのだそうだ。ビールの後は焼酎にしようかと厨房後ろの棚を眺めていたら、瑞泉が置いてあるのを見つけ、「あれは飲めるの?」とフロアの女の子に聞いたら「飲めます」というので、氷なしの水割りで注文した。で、女の子が作っているのを見ていたら、コップ半分に瑞泉を注ぎ、次にミネラルウォーターで割り、さらに瑞泉をすり切り近くまで足したという事実(^^; なんちゅう入れ方だと思いながら飲んでみると、案の定激しく濃い水割りになっている。まるで沖縄の食堂で飲む泡盛の水割りだ(爆)。むふふふ、と笑いながら飲んでいると、女の子が「氷なくて大丈夫ですか?」と聞くので、「水割りの泡盛をカラカラという徳利に入れて、しばらく経ってから飲むと美味しいんだよ」と言ったら、「知ってます。私沖縄出身ですから」だと言うではないか。なんだぁぁぁぁーーーーーー、やっぱりウチナーンチュが作った食堂の泡盛の水割りだったんだぁーーーーー(猛爆)。それから話が弾み、彼女が渡嘉敷島出身なこと、「くら」という古酒が美味しいこと、東京にいきなり行くのは怖いので大阪に来たこと等々、鶏より話をつまみにぐいぐい飲んでしまう(馬鹿)。瑞泉お替り!(大馬鹿)

ジューシーミンチカツ/瑞泉水割り
 ではそろそろ焼き物を食べようと、鶏と野菜の両方をまたしても盛り合わせで注文する。これも、モモ、皮、ムネ、砂ずり、ココロ、せせりの6点盛り。「まず網に油をなじませるため、皮から焼いてください」とマスターに言われ、それに従って焼いていく。カリカリに焼いた皮は、もちろんブロイラー臭さなどなく旨い。丹波地鶏だそうだ。特にムネ肉などは鴨のように濃厚だ。突然思い出したように同行者が「あっ、ここはラーメンも旨かったです」と言うので、腹が朽ちる前に鶏がらラーメンを注文する。いゃぁ、これが凄いスープだった。鶏がらの魁龍と言っても過言ではない、コラーーーーーーーーーーーーーーゲンという感じの濃厚スープ。それに中細のほぼストレートの麺がつるんと口に入っていく。具はあえてシンプルにしているのだろう、青ネギと白髪ネギのみという潔さだ。スープが濃厚なので、付け合わせの紅生姜が良い箸休めになる。一気に食べ終えたら、マスターに「完食していただいて、ありがとうございます」とお礼を言われてしまった(^^; いやはや、ノーマークのお店でこんなに満足できたのは久しぶりだ。恐るべし!西中島南方!!そして同行者よ、よくぞラーメンが旨い事を思い出してくれた(爆)。(09.7.2)

鶏盛り合わせ/野菜盛り合わせ

皮から焼きます/鶏がらラーメン