Harawata0170

塩田屋
福岡県福岡市中央区春吉3-25-10、092-712-2040 、18:00〜翌4:00、不定休

 私の認識の中では、博多は南のモツの聖地である。もつ鍋、串煮込み、塩ホルモン等々、魚も旨いし何を食べようかと出張時の悩みは尽きない(殴)。しかし、考えてみると、博多のモツの基本は牛だ。久留米の焼とん文化と、はっきり分かれているように思う。そんなある日、春吉に豚のホルモンを扱うお店ができたという情報が入ってきた。カウンター10席の小さなお店だが、かなりレベルの高いモツが出てくるという。そうと聞いては放ってはおけんでしょう〜。という訳で、博多出張時に2人で出向いたのであった。

 19:00を過ぎていたので、恐る恐る電話を入れると、「空いてますよぉ」という返事。急いでタクシーで向かった(^^;
 店内はとても綺麗で、若いご主人とサポートの綺麗な女性の2人で切り盛りしている。見るからに良い仕事をしているオーラが漂っていて、期待感が高まる。生ビールで乾杯すると、山芋・ピーマン・人参・大根のお通しが出てきた。これに添えられた味噌が旨い。この味噌でビールが3ガロン飲めるな(お約束爆)。壁に掛かっている焼き物の品札に大いにそそられるが、初食ということでお任せコース2800円をお願いした。最初に出て来たのはミミガー。これはビールのお供として一般受けする、ハムのようにスモークされたタイプだ。私はただのボイルが好みだが、このなんこつのコリコリ感の強い食感も悪くない。

生ビール/お通しの野菜/ミミガー
 続いて刺身シリーズでハツ刺しと白センマイが出てきた。このハツ刺しのポン酢と胡麻油のタレが旨かぁーーーーっ!お肉ちゃんのA博士も「旨い」と頷いている。白センマイには味噌ダレが付いてきて、これで食べても旨いが、胡麻油・塩を出してもらってつけてみると、これまた旨かぁ〜である。そして、お肉ちゃんの同行者が大絶賛したのがともばらだ。外がカリカリで中がミディアムのタタキになったともばらを、ポン酢系のタレに絡ませて葱と一緒に食べると・・・タ・マ・ラ・ン・チ・元会長ーーーーーーーーーっ!!これはイカンでしょう〜!

ハツ刺し/白センマイ/ともばら
 今度は焼き物シリーズである。はつ下でコリコリ感を楽しんでいると、次に出て来たのはハチノスだ。外側はカリッと焼いて、内側は軽く炙った程度のハチノスは、今まで経験したことのない食感で、これまたいぃーーですねぇ。塩加減が絶妙だ。ここで気づいたのは、カウンターに一味唐辛子や塩や柚子胡椒などを一切置いていないこと。後で気づいたのだが、全てにそれぞれに合った味付けがなされているので、それで食べてくれという店主の気持ちなのだろう。ここで飲み物を兼八のお湯割りに替える。ぺてん、腹身、子袋と細かい味付けがなされて出てくる焼き物の間に、キュウリやトマトといった野菜が口直しで供される。この辺りもしっかり考えられた工程なのだろう。驚くべきは、ブレインのホイル焼き。これにはバジルと柚子胡椒?をベースにしたタレがのっており、まるで上品な白子料理を食べているようだ。

はつ下/ハチノス/兼八

ぺてん/腹身/キュウリ

子袋/ブレイン
 ここで煮込みが出てきた。コースの終わりで煮込み?と思ったが、牛すじと根菜が醤油で優しく煮込まれており、筑前煮を思わせるご飯のおかずのような味わいなのだ。「あとはおにぎりで終わりになります」と言われたので、博多に来たからにはと丸腸を追加してハイボールを飲み、それからおにぎりを食べて終了となった。いやはや、凄いお店が出来たものだ。モツラーなら必食ですぜ!誰とはなく(笑)。(09.7.30)

トマト/煮込み/ハイボール

丸腸/おにぎり/箸置き(笑)