Harawata0019
小林
東京都荒川区町屋2-8-16、03-3892-5447、17:00〜24:00、日祝休
町屋の駅を降りて路地に入って行くと、モツ心(そんなもんあるのか(^^;)をくすぐる風情の町並みになる。その路地裏で小林の看板をようやく見つけ、空いてるカウンターに座ると、女将さんがお通しより先に皿を持ってくる。カウンターの奥には大きな煮込み鍋が鎮座し、シロやハチノスを中心にしたモツと玉子が味噌仕立てで煮込まれている。鍋の淵には菜箸が3組と小さいおタマが添えられ、客は好きなものを好きなように取り、お汁をかけて席に戻って食べるというシステムになっている。品書きには、煮込みも焼き物も一皿5本で400円、煮玉子が80円とあり、串や玉子は全て80円ということらしい。女将さんに「ひとつ煮玉子にしていい」と聞くと、「いくつでもいいですよ。あとで計算しますから」とのことなので、玉子を食べた数だけ自己申告すれば、あとは串の数で計算してくれるようだ。
常連さん達は、飲み物と生ものをオーダーすると、すかさず煮込みを皿に取って食べ始める。それがここの定法だ。煮込みの味噌味は濃くもなく甘くもなく、モツも煮込む前に下処理がしてあるので柔らかく、いくらでも食べられる。生ものはガツ・コブクロ・レバ刺しの3種類で、生姜かニンニクの薬味を選ぶことができる。醤油ダレが適度に染みていて、あっさりした感じで食べられる。焼きものは塩またはタレでよく焼きが基本のようだが、意外に早く出てくるので、煮込みで一息ついてから注文しても遅くはない。
そして、ほとんどの人が最後に注文するのがつけ麺だ。ここのつけ麺のタレは、煮込みのお汁が使われるので、注文するとご主人が煮込み鍋からお汁を取りに出てくる(笑)。麺が冷麦のように水に浸っているのはアレだが(^^; 水をよーく切った麺をタレにつけてズズーッと啜れば、醤油ダレできりっと締まった煮込みの味が口の中に広がるのだ。(03.4.21)
上段:モツ煮込み、レバ刺し、モツ焼き
下段:つけ麺