Harawata0025
こん平
東京都江東区大島2-38-9、03-3638-7219、17:00〜23:30、日休
都営新宿線の西大島駅を降り、明治通りを200m程北に進んだ路地を入るとすぐに、「もつ焼 こん平」という看板が見える。そのすぐ後ろには藍色の暖簾と赤提灯が、「いゃぁ、お疲れさん!」と言わんばかりにおいでおいでをしている。
いかにも下町の居酒屋然とした店構えで、お店の中は10人程が座れるカウンターと、二人が座れる小上がりのテーブルがある。そして2階にも座敷があるらしく、常連さんは1階が混んでいると見るや、勝手知ったる様子でどんどん2階へ上がってしまう(笑)。
メニューを見ると「おつかれ生ビールお一人様一杯200円」というのがあり、250cc程入るグラスに注がれて出てくるようだ。しかし、中ジョッキの生ビールが480円だから、私のような面倒くさがり屋の麦酒飲みは、最初から普通の生ビールを頼んでしまうのだ。
このお店の売りは刺身である。色々な種類の新鮮なモツがほとんど350円で食べられ、他はユッケが450円で、一番高い牛レバ刺しでも550円という驚きの値段設定なのだ。更に驚くのは、刺身盛り合せにすると、6種類のモツが乗って900円になってしまうこと。本当にいぃーんでしょうか(^^;
モツの刺身は胡麻油がかけられ、ニンニクか生姜が添えられて出てくる。胡麻油のついたレバーにニンニクをちょっと乗せて、小皿に入れた塩をちょこっとつけて食べると、くぅ〜旨い!盛り合せを見ると、確かに6種類のモツが豪勢に盛り付けられている。この日はレバー、タン、ホーデン、ハツ、子袋、ガツの盛り合せで、ひとつひとつが旨いのにも感心するが、特にホーデンには驚かされた。ピンク色のきめ細かな肉質で、噛むとグニュッとした食感でありながら、脂肪分を全く感じさせない旨さなのだ。まっ、同性としては何となく股間が疼いてしまいますけどね(^^;
牛レバ刺し、もつ刺し盛合せ(左上から子袋・タン・レバー、左下からガツ・ハツ・ホーデン)
煮込みはシロ主体で豆腐やこんにゃくが入った味噌仕立て。青ネギの色合いも鮮やかで、ご飯のおかずにもなりそうな味わいだ。ホルモン炒めは、シロをキャベツ、タマネギ、ピーマン、ニンジンと一緒にキムチ味で炒められたもので、これはまさしくビールのお供である。
煮込み、ホルモン炒め
看板や暖簾や提灯にしつかり「もつ焼」と書かれているように、焼き物も忘れる訳にはいかない。レバーは外が焼き目の付いた香ばしさで、中がレアーの状態という絶妙な焼き加減だ。しろとなんこつは、それぞれの織り成すグニュグニュとカリカリの食感を味わえ、限定のてっぽうはシロの噛み応えが更に増すので、甘辛いタレで長めに味わえるよう仕込まれている。
串焼きのメニューは、豚、鶏、牛をはじめ、野菜やつぶ貝まで多種多様にあるので、常連さんはつくねやきつね納豆といった変り種も取り混ぜて食べている。
西大島駅は、こん平だけのために下車してしまう駅になりそうだ(笑) (03.7.23)
レバー塩、しろ塩・なんこつ塩、てっぽうタレ
つくね、きつね納豆