Harawata0049

やま中
福岡県福岡市南区向野2-2-12、092-553-6915、18:00〜22:30(L.O)、火休(祝日の場合は次の日)

 モツ鍋のメッカである福岡市の中でも、最も人気のあるお店として知られている。平日でも予約がいっぱいで、21:00を過ぎないと食べられないという盛況ぶりだ。移転して新装開店となったお店は、白壁の土蔵のような外観で、気の利いた割烹を思わせる。玄関ではお香がたかれているのでモツの匂いは全くなく、まだ和食のお店にという気分のままだ。下足入れに靴を入れて人数を告げ、五徳のあるテーブルに案内されると、辺りからニンニクの混じったモツの香りが漂い、ようやくモツ鍋屋さんに来たんだよなと実感することができるのだ(笑)。

 さて、メニューを見るとモツ鍋には味噌と醤油それにしゃぶしゃぶ風の3種類があるが、やま中といえば味噌なのだそうだ。そこで人数分のモツ鍋(味噌)に、センマイと酢もつを注文する。まずはビールとお通しの枝豆が出てきた。お通しが枝豆というのはありがたい(笑)。喉が潤ったところで、センマイと酢もつも運ばれてきた。センマイは白ゴマと万能ネギがかけられ、練り唐辛子の薬味と混ぜて食べる。酢味噌も旨いけど、こういうドライな感じも良いですねぇ。博多定番の酢もつは所謂ガツ刺しで、ポン酢で味付けられたガツに白髪ネギと白ゴマがかけられている。センマイと酢もつの両方を食べ比べると、歯応えのあるガツには万能ネギより白髪ネギの方が合っていることが分かる。薬味もちゃんと考えて使われている訳だ。

センマイ、酢もつ
 そうこうしているうちに、メインの鍋の登場である。ここでは既にモツと豆腐が煮込まれているため、キャベツとニラを入れてさっと火がとおったところで食べることができる。モツはシロ。こちらで言うところの丸腸の部分だ。脂肪がぷりぷりしているが、白味噌とニンニクがうまい具合にからんで、次から次へと食べられる。同じようにキャベツとニラもわしわし食べられる。これは野菜やモツのお替りをしている人が多いのも頷けるというものだ。鍋の中を平らげたところで、チャンポン玉を注文する。スープを足してくれるのも嬉しいサービスである。麺は丸い断面の中太ストレートで、まさにチャンポン玉。しかも、しっかりコシがあって旨い(笑)。出張族には難易度の高いお店だが、リピートする価値は充分あると言えるだろう。(04.5.20)

モツ鍋(味噌)、最後にチャンポン玉投入
 予断だが、トイレが面白いので、行ったら是非入ってみよう!(笑)