Harawata0059

長崎ホルモン
長崎県長崎市油屋町2-41山陶ビル1F、095-820-7977、11:00〜14:30/18:00〜翌3:00、無休

 長崎といえば、ちゃぽん、皿うどん、それに卓袱(しっぽく)料理といった中華系メニューや、トルコライスのような洋食メニューが有名だが、意外にも美味しいホルモンが食べられる焼肉屋さんが多いことを最近知った。思案橋から油屋町に入った通りにあるここ「長崎ホルモン」も、そんな焼肉屋さんのひとつとして人気があるそうだ。

 お店は新しく、黒を基調とした店内にはジャズが流れ、七輪が出てくるまではとても焼肉店とは思えない。「ここは本当にホルモンを出す店だよな?」などと話していると、まずは馬刺しと馬のレバ刺しが登場した。熊本産のサシの入った馬刺しは脂の甘さが口に広がり、オニオンスライスのツマとばっちり合って旨い。願わくば、薬味はおろし生姜ではなくニンニクが欲しいところだ。レバ刺しには白胡麻がトッピングされ、胡麻の香ばしい風味がレバーの甘味を引き出している。

 そうこうしているうちに七輪がテーブルに置かれ、いよいよ焼き物の登場である。タレに漬けられたフワはこれまた白胡麻がトッピングされており、ピートロは塩で下味がつけられている。軽く焼いて食べると、スポンジのような食感で甘辛いタレの混じった肉汁のフワも、豚のカルビと言われるピートロも、どちらも意外にあっさりと食べられた。

 コリコリ、葱ミノは塩だ。それぞれ、微妙な食感の違いを交互に楽しんでいると、塩味が続いても食べ飽きるということはない。途中にキムチを挟めば完璧である(笑)。

 一点不思議に思ったのは、ギアラと赤センマイがメニューに並んでいたことだ。関東でギアラ、関西で赤センマイと呼ばれるのは、同じ牛の第4胃のことだと思うのだが(^^; そういう時は「食べ比べるに限る」という鉄則に従い、テッチャンを含めて3種類を注文した。これらの消化管はタレで下味がつけられている。大森の七厘で教えられたとおり、ギアラと赤センマイを「よく焼き」で食べてみるが、旨いというだけで大きな違いは分からない(^^; 今度行ったらお店の人に聞いてみないといけませんな。(02.5.23)