Harawata0067

紅とん日本橋店
東京都中央区日本橋2-2-20、03-5205-3081、15:30〜0:00、日祝休

 2004年の間に焼とんをメインにした居酒屋が首都圏で何店か開店したという話を聞いた。調べてみると、2003年末に名古屋の丸の内にも同じお店が開店しているという。そのうちの1店が会社からすぐそばの八重洲にあるというので、折を見て行ってみることにした。
 八重洲というと意外にも飲み屋街であることは、界隈に勤めるサラリーマンには有名であり、駅前から東に1本入った通りには色々なタイプの居酒屋が軒を並べ、この紅とんも看板を探して歩かなければ通り過ごしてしまいそうだ。

 冒頭にも書いたとおり、ここは刺身やおでん等も食べられるが、やはり焼きとん系メニューがお店の実力を堪能できるのだ。まずはもつ煮である。シロを主体にしたモツが薄味に煮込まれており、柔らかな口当たりは鈴木屋のそれに近いものを感じることができる。こういう居酒屋系のお店で食べるもつ煮では、かなりのハイレベルといえるだろう。もつ系の刺身もある。ここのもつ刺しは所謂博多で言うところの酢もつだ。コリコリとした食感と酢のさっぱり感が、箸休めというよりビールのつまみとしての存在感をしっかり主張していて旨い。

もつ煮/もつ刺し/キャベツ
 メインの焼きとんはというと、焼き方はワンパターンなのだが、数ある種類の中でてっぽうの旨さが一際秀でている。外側はカリッと香ばしく焼かれ、中はクニュッとしたてっぽう独特の食感が味わえるのだ。個人的には、カリッとクニュッのコントラストがよく分かるので、塩よりタレの方が好みだ。それと、有りそうでなかったのが豚のハラミである。牛のハラミと同様口の中で肉汁が広がり、しばらく飲み込むのをためらうほど旨い(笑)。

テッポウ(タレ)/シロ・てっぽう(塩)/ハラミ(タレ)・テッポウ(タレ)

ハラミ(塩)/レバー(タレ)/豚玉
 もうひとつ忘れずに注文したいのがにんにく鍋である。小さな鉄鍋でホックリと熱の入れられたニンニクは、バターと塩だけのシンプルな味付けだが、これが後を引く旨さでホッピーが進むのである。最後にお薦めなのは、いい具合に出来上がったら、お勘定をして10分後には電車の中いるということだ。(04.12.10)

にんにく鍋/キムチ/スタミナホルモン

豚キムチ