Harawata0088

あわのす
東京都葛飾区青戸1-10-1、03-3696-2211、17:00〜22:30、2・4土日祝休

 京成線青砥駅と聞くと、馴染みのない私などは、駅の前にはまるで箱庭のように居酒屋が軒を並べているのではないかと想像していたが、「然に非ず」らしい。そのスジの人(笑)に聞いても、駅の周辺に数軒のお店が点在するだけのようだ。そんな中で、モツラーはもとより食い倒ラーまでもが注目するお店がある。存在は以前から確認済みだが、如何せん食い倒ラーが来るお店と聞いて、しばらくひとりで行くのをためらっていたのだが、この日はギター狸からの強い誘いもあり、気合も充分に出向くこととなった。駅で精鋭3名が集合して歩き出すと、2分もしないうちに2階の窓に「あわのす」の文字が書かれたビルが現れ、もつ焼きの提灯とお店の看板が天国への階段を照らしているのだった(笑)。

 2階に上って入り口の引き戸を開けると、ご主人から「カウンターよりテーブル席へ」と促され、とりあえずのホッピーを注文した。って、なんじゃこの焼酎の量は!!ホッピー好きなら分かると思うが、グラスの6分目くらいにある2つ星より上まで焼酎が入っているという事実(爆)。ホッピーをついでも色があんまり付かないんですけど(再爆)。

見よ!この焼酎の量を
 そしてつまみをどんどん注文する。ガツと子袋の生は醤油と胡麻油のタレで和えられ、ネギとニンニクの薬味をぐるぐると混ぜて食べると・・・旨かぁ〜!!牛スジも甘辛く煮込まれ、関東の田舎舌を持つ我々を虜にする。そしてまた〆鯖が旨〜い。ハラミのトロトロの部分がタマランチ元会長である。

ガツ生/牛スジ串煮込み/茄子煮付け

〆鯖/子袋刺し/塩漬けラッキョウ
 さぁて、当店ご自慢のカツの登場である。最初にお出ましになったのはメンチカツ。歩き始めた子供のカンジキに使えるくらいの大きさだ(爆)。思わず歓声を上げるおっさん3名。木のヘラで真っ二つに切ると、分厚いミンチから肉汁があふれ出てきた。ソースと辛子を付け、レモンを絞って口に運ぶと、これまた旨いっすぅ〜。

メンチカツ/その断面
 続いてハムカツである。これは最初から切って出してくれるのだが、この断面は3センチくらいあるんじゃないのぉ〜(爆)。そして中はきめ細かくて周りが赤い、おやじ3名が思わず涙ぐんでしまう郷愁のハムだ(ToT) 「昔は大きくてもせいぜい3ミリくらいだったから、このくらいの厚さで食べるのが夢だったのよねぇ」と、おやじ3名は泣きながらむしゃむしゃと食べるのである。
 言い忘れたが、このあたりからおやじ達はマッコリのビール割りという、岡山のたんやト傳で教わった昇天カクテルを自主的に作って飲のまくっていたのだ(殴)。そんな狼藉を働く我々に、お母さんは「そんなに飲むなら、マッコリはボトルでって言えば良かったのにぃ」と、商売っ気抜きで心配してくれている(^^;

ハムカツ/マッコリのビール割り
 そして最後に焼き物に入る。カシラ、シロ、レバーを注文すると、通常4本で注文するところを「3本にしようか」と女将さんが気を使ってくれた。こういうのが嬉しいですねぇ〜。いい人だ。そして、出てきたもつ焼きは、メンチとハムカツで驚いていた我々の度肝を抜く逸品だった。カシラは肉汁の塊だし、シロはほとんどテッポウの部分で香ばしさとクニュクニュ感を併せ持っているし、レバーはミディアムの絶妙な火の通しかただ。

カシラ/シロ/レバー
 いゃぁ、これは複数人、できれば4人で来るのがベストのお店ですねぇ。お父さんとお母さんの人柄が味に現われた名店だ。(05.6.22)