Harawata0091

博多もつ鍋 がんこ
東京都港区新橋2-20-15-B1、03-3571-7803、15:00〜23:30、日・祝休

 ある時「新橋駅前ビルの地下に予約しないとは入れないもつ鍋屋さんがある」という噂を耳にした。早速ぐぐってみるが、そう簡単に引っかかってくるお店ではないらしく、辛うじて3つくらいの情報が得られたのみであった。それらを見て驚いたのは、ここは中目黒の人気もつ鍋店「鳥小屋」の姉妹店だということだ。これはすぐにでも行かねばならんでしょう〜。
 さて、汐留口の新橋駅前ビルといえば、烏森口のニュー新橋ビルと共に、JR新橋駅を挟むオヤジビルの双璧である。1号館も2号館の地下も立ち飲みもあればスナックもあるという、素通りして帰る訳にはいかない飲み屋街になっている。その中で昼過ぎから博多もつ鍋の提灯に灯が燈るのがもつ鍋がんこだ。

 奥の小上がりと手前のテーブル以外は、カウンター7〜8席という小さなお店だが、席にはお絞りと箸が置かれていて、全て予約で埋まっているというという人気ぶりだ。予約を入れた我々は入り口のテーブル席に案内され、まずは一品料理を注文して飲み始める。
 煮込みはゴボウとこんにゃくと一緒に牛すじがタカの爪でピリ辛の醤油味に煮込まれたもので、間違いなくビールのお供である。がんこやっこというのは、豆腐に削り節と塩辛をのせ、更にキュウリときざんだ紫蘇を大量にかけたもので、これは非常に爽やかな夏のつまみだ。ピリ辛コリコリ炒め(確かこんな名前(^^;)は、食道か大動脈の西の方ではイカダなどと呼ばれている部位を、良い具合に辛味をつけて炒められている。これもビールのお供でしょう〜。
 その他、酢もつや手羽餃子はいかにも博多という味で旨いし、「手羽餃子は人数分にしましょうか?」と、通常2個のところを3個にしてくれるという気遣い。こういうのが嬉しいですね。

牛すじ煮込み/がんこやっこ/酢もつ

手羽餃子/レバ刺し/ピリ辛コリコリ
 さて、最後に真打のもつ鍋を2人前+もつ増しで注文する。2人前にしては小ぶりな鍋で野菜が崩れ落ちそうだが、野菜に火が入ると丁度良い具合に収まってきた。鍋の底からたっぷりと出てきたモツは、脂を落としていない牛シロで、醤油ベースと脂の旨味が合いまったスープは完璧な博多風だ。もつ増しという技は大成功だったと、シロの旨さに唸りながらワシワシ食べ続ける面々。そしてチャンポン麺、おじやと、シロから出た出汁を全て食いつくしていくのであった。

〆鯖/もつ鍋(火入れ前)/もつ鍋(完成)

チャンポン麺投入/おじや(火入れ前)/おじや(完成)
 オヤジビル居酒屋エリアの一角にある小さなもつ鍋屋さん。侮れませんねぇ。(05.7.15)