Harawata0095
極楽とんぼ
長崎県佐世保市戸尾町6-3、0956-24-2011、17:00〜24:00、日休
佐世保といえば今や佐世保バーガーが全国区入りせんばかりの勢いだが、神奈川県で言えば横須賀のような、バタ臭さを醸しながらも田舎の風情を残した街である。佐世保バーガーのお店が20店舗以上あるような街なら、他の部位の肉を扱うお店もあるだろうと思っていたら、トンネル横丁という場所にホルモン系の肉だけを小売しているお店があった。いつかこのお店で「このホルモンが食べられるお店を紹介してください」と聞いてみることにしよう。その後ネットで調べていたら、このホルモン系の肉屋さんから数軒先に串焼きと肝刺しの旨い店があると出ていたので行ってみることにした。駅から35号線に沿って走る裏通りを、トンネル横丁に向かって7分く程進むと、ヱビスビールありますという黄色い看板と赤提灯が、周りの暗さからいっそう映えて迎えてくれた。
極楽とんぼだけに、中に入ると山本と加藤が迎えてくれ・・・る訳はなく、ちゃきちゃきっとした女将さんが奥の席に通してくれる。ネットの記事を見て横浜から来たと告げると、「じゃぁ、変わったものを食べさせましょうね」と、お任せ状態でやっていただくことになった。こういう展開になると期待値が上がってきますよねぇ。
まずは鶏肝刺しである。白肝といっても過言ではない、ピンク色した綺麗なレバーが並んでおり、デフォの付けダレは何と胡麻塩だ。くぅーーー旨い!同行の2人も歓声を上げている(笑)。次に出てきたのは多分アゴと思われる竹輪(^^; まぁ、これはご愛嬌というか、ご当地のモノを出してくれた女将さんの気持ちをいただいておきましょう。
鶏肝刺し/竹輪(アゴ?)/店名入り麦焼酎
しばらくするとピリ辛で作ってもらった牛のホルモン炒めが出てきた。甘辛くニンニクがほんのり効いた醤油ダレが、牛シロとニラにばっちり合って、これもいぃーですねぇー。そしてトンソクの美人焼。コラーゲンたっぷりで、次の日は顔がつるんつるんになるから美人焼ということらしい(笑)。女将さんから三杯酢のタレに一味唐辛子を入れ、それに付けて食べるよう言われたのだが、この食べ方はかなり新鮮で旨いわ。続いて出てきた牛筋煮込みは、ごぼうと一緒に薄い醤油味で炊かれたもので、筋の部分にコリッとした食感が残るのが良い感じだ。
牛のホルモン炒め/トンソクの美人焼/牛筋煮込み
焼き物でお薦めのトンプチは、プチトマトにバラ薄切り肉を巻いて焼いたもの。プチトマトに火を通すと何でこんなに旨いんでしょうねぇ。鶏肝刺しが旨かったので、レバー焼も食べてみたところ、当然刺身用とは違うレバーなのに、これも柔らかくて旨かった。女将さんに「牛ホルモンはタレを残しておいてね」と言われた鉄板は、何とタレと混ぜられたご飯に玉子が落とされ、更に万能ネギがかけられて再登場である。これまた、旨ーーーー!3人で茶碗一杯半ずつの量をぺろっと食べてしまった。
トンプチ・レバー/ホルモン炒めのタレで作った鉄板焼混ぜご飯
これらの料理に生ビール1杯ずつと300mlの焼酎2本飲み、3人で10000円しないのはどういうことでしょう(^^; 恐るべし極楽とんぼ!(05.9.8)
残念ながら閉店。