Harawata0126
つけ串 安愚楽(あぐら)
福岡県福岡市中央区渡辺通2-3-2、092-741-3215、18:00〜24:00、日祝休
「博多に行ったら是非食べに行ってみてください」とiiさんから言われていたお店がある。博多の薬院に昭和の風情を醸す三角市場というエリアがあり、そこに入っている安愚楽というお店だ。偶然にも、その話を聞いてすぐ博多に出張が入り、同行者と共に行ってみることになった。
地下鉄の薬院で降りて地上に出ると、目指す三角市場はすぐに見つかった。そこは決して今流行の似非昭和レトロではなく、長屋形体の建物の中に小奇麗な飲み屋さんが並ぶエリアだった。その丁度真ん中辺りにつけ串安愚楽と書かれた提灯が見え、中に入ると7席のカウンターに丁度3席空きがあり、うまいこと潜り込むことができた。
店内はまるで小料理屋さんという感じで、棚に置かれた焼酎の銘柄も素晴らしく、BGMはジャズという洒落たお店だ。もう既に「アタリ」を確信できる(笑)。
お通しをつまみにトリビーで喉を潤し、メニューの上から順に注文する。まずはつけ串からスタートである。ネギを盛って柚子胡椒を付けて口に運ぶと・・・旨かぁ〜!このセンマイと脂のついたシロのコンビネーションは、博多以外ではなかなか食べられませんからねぇ〜。あご出汁で取ったという薄味の味噌のお汁も旨い。牛すじ煮込は、非常にあっさりと炊き上げられていて、これまた柚子胡椒に合うような味付けになっている。そして焼き物の最初はびんただ。おぉっ、これはもうステーキでしょう。ポン酢醤油であっさりといただくのがいぃーですねぇ。
棚に置かれた酒と焼酎/お通し
つけ串/牛すじ煮込/びんた焼
カウンターの真ん中に座ったので、右左のお客さんから「東京から来たと?」といじられまくる(笑)。左隣のサラリーマンのオトウサンから勧められたのがコリコリ焼。大動脈をコリコリというのは関西辺りだったかなぁと思い出そうとしたが、もうすでに酔いの世界に入っているので全然ダメだ(^^; ほほ肉煮玉子は甘いタレで味付られたほほ肉焼が柔らかく、味付煮玉子もポクポクした味で旨い。
コリコリ焼/トマトスライス/ほほ肉煮たまご
ここまで読んでお分かりだと思うが、ここのお店はもつ屋さんなれど味付けが日本料理の域に入っているので、それぞれの料理に味の変化があって旨い。大将に〆にと勧められたのは鱈子うどんと安愚楽おにぎりだ。明太子をうどんに絡めた鱈子うどんは、リトル小岩井の鱈子スパとは全然違う(自爆)。当たり前か(^^; しっかし、これは癖になりそうだ。そして圧巻は安愚楽おにぎり。具に焼鯖を使ったおにぎりで、これがホントにばり旨だ。中の鯖もでかかぁ〜(笑)。右隣のお兄さんが「鯖が好きなら小倉の鯖のじんだを食べてください」と教えてくれ、連れのお姉さんは明太子を扱っている商家の3女だそうで、「今、明太子はひろしょう」だと教えてくれた。う〜む、収穫の多い出張だったぞ、と。(06.10.5)
鱈子うどん/芋焼酎ウーロンハイ
安愚楽おにぎり/中には焼鯖が・・・