Harawata0127
万十屋
福岡県福岡市早良区田村1-12-10、092-801-4399、11:30〜22:00、月休
博多のもつ鍋の名店万十屋である。ここは至高のはらわたの大宿題店であった。かつてバブルの時代に第一次もつ鍋ブームが到来した時、六本木に支店を出したと聞いて食べに行ったのだが、一通りのメニューを食べてひとり7000円くらいのお勘定だったので、博多の人に聞いていたイメージは一気に吹っ飛んでしまい、二度と行くことはなてなと思っていたら、お店もあっという間になくなってしまったのだった。それからというもの、本店への恋慕の念は募るばかりであった。その後、だんだん博多の仕事が増えてきて、なんとか行く機会はないかと探っていると、ようやく2006年の秋にその時がやってきたのだった。
それにしても遠かった。博多の中心部から車で約40分。駐車場の空いた場所を見つけて車を停め、新しくなったという体育館のような外観のお店に入ったのだった。
土曜日の19:00過ぎということで、お店は順番待ちのお客さんでいっぱいだ。20分ほど待ったところで名前を呼ばれ、お座敷に通されてもつ鍋のスタートとなった。まずは酢もつと馬ゼラチンのキムチ煮をつまんでトリビーを飲む。酢もつを食べると博多に来たという感じがしますねぇ。馬ゼラチンのキムチ煮というのは、馬すじのピリ辛煮だ。これは旨いじゃないですか。実にビールのお供にぴったりだ。
酢もつ/馬ゼラチンのキムチ煮
そうこうしているうちに鍋のセッティングが整ったようだ。陶器の壺に甘い醤油ベースのタレに漬かったもつが登場し、鍋に投入される。そして、キャベツ、タマネギ、ニラの順にのせ、最後に唐辛子をかけて強火で煮込む。ここでおたまなんぞを使おうものなら、仲居のおばちゃんにどやしつけられるらしい(^^; 野菜に火が通ったところでおばちゃんがかき混ぜたら出来上がりだ(笑)。すき焼き風もつ鍋とはよく言ったもので、甘辛い醤油味で食べるもつはばり旨である。シロ、センマイ、ハツのコンビネーションも素晴らしい。因みに、熊本産の極上肥後牛のさばきたてを使っているそうだ。
もつ/鍋に投入/野菜を投入
野菜に火が通るまでノータッチ(^^; /出来上がり/お湯割り
もつと野菜がなくなったらチャンポン麺を投入する。断面の丸い太麺はまさに長崎チャンポンの麺だ。これにタレが染み込めば出来上がりである。ただ、味が一本調子になるので、テーブルに一味唐辛子を置いてほしいなぁ。そして最後はおじやである。それにしてもタレが少ないんじゃないかと思っていたら、おばちゃんが鍋の中でご飯を混ぜ始め、お汁を飛ばしてビビンバ風にするのだった。これに大根の葉の漬物をのせて食べると・・・旨かぁーーーー!ずーっと思い臨んでいた万十屋のフルコース。しっかり堪能させていただきました。(06.10.7)
チャンポン麺投入/しっかり味が付いたらOK/甘辛の味が麺によく合います
最後はおじや/水分が飛んだら大根の葉の漬物を乗せて食べる